婚活ってなんだっけ/東京女子プロレスがやって来たっ。

(今回は若手俳優の話はありません)

(実際の暴力、流血ではありませんがそれらしく見える画像があります)

 

 

それは突然にタイムラインにやって来た。「結婚情報誌が女子プロレスの試合で凶器として使われている」ツイートと、その写真。

女の人が女の人を結婚情報誌で殴ってる…

 

私は思いました。

「なぜ女の人が女の人を結婚情報誌で殴る?」そして「衣装かわいい…」

そこからインターネットを頼りに情報収集が始まりましたが、笑いっぱなしでした。

婚勝(こんかつ)軍…。ものすごく某ー!プロジェクト界隈で既視感あるTシャツ。

2017年1月4日の試合では、対戦相手とレフェリーがリアルに夫婦という逆境に、分厚い結婚情報誌を振りかざし立ち向かう。そして仲間に誤爆

けれど既婚者への嫉妬ばかりでこんなことをしているわけではないんです。彼女たちのインタビューを引用すると、

あずさ これが人生の重みなんですよ! 結婚をバカにしたり、私たちのことを結婚できないとか言う人にはこれで罰を与えているだけです。
のの子 結婚の神様に代わって!

引用元↓

なるほど筋が通っている…と納得したあと「結婚の神様に代わって罰を与えるプロレスって何???」と揺り返しが来る。

このセンス最高~と笑いながらも、20代後半の女性が「結婚してもっと強くなりたい」、「婚勝軍」を名乗りながら「結婚情報誌で人を殴る」というパフォーマンス……板の上に立つ人の身体をベースに立ち上がってくる物語、という構造に演劇に通じる魅力を感じました。

直近の動向としては、編集部からクレームがあったことをふまえて今後の凶器としての使用は自粛するそうです。どうなる婚勝軍。

「謝罪会見」ワンシュチュエーションで見せる役者。

 

そして公式ホームページ

http://www.tokyojyoshipro.net/

…女児向けアニメなのか!?選手がカラフル、キャラが立ってる、何よりかわいい。

ピンクがイメージカラーの正統派ヒロイン、赤の小動物系ヒロイン、白のディアステ系ヒロイン(のちに実際にディアステ出身だと知る)、いかにも格闘家さん、気狂いピエロ、スケ番、血まみれゴスゾンビちゃん、唐草模様の覆面ヒーロー、はては歌のおねえさんまで…。もういいと言いたいくらいキャサデザが秀逸です。

 

これは目撃しなければと、すぐさまチケット取って見てきました。ここは日頃の鍛練のおかげで動きが早かった…。プロレスといえばテレビのバラエティー番組に出ている(元)選手なら知っているくらいで、試合なんてまったく見たことはありませんでしたが、とっても面白かったです。まさに現実vs虚構の世界だった。技を繰り出したり観客の視線を受け止めたり痛みを感じたりする身体が、物語とぶつかり合う世界。

演劇ばかり観ているからか、リングの上にいるのは「キャラクタ」、リングで起きているのは「物語」という見方をしてしまうのですが、それらの虚構の揺るぎない土台が彼女たちの身体の迫力なのです。そして身体はときに物語を押し退けて、ただ一瞬の人間の形の美しさに心奪われる。

一回の公演で4試合くらいあって、試合前に全選手呼び込みパフォーマンス、試合後に物販(サイン会、チェキ会なども)がある感じです。基本的にはチェキ場所がまさかのリング上なので、リングインのやり方を練習してから現場に向かうと良いと思いました。

各試合後にその場でマイクパフォーマンスがあって「次はコイツと対戦だ!」みたいに決まることもあって、ううう次も見たい…となります。たとえ毎試合は行けなくても、試合が定額見放題の公式サイトもあるよ!わあ安心!

DDT UNIVERSE 

 

推しも出来ました。黒音まほさんです。

試合中の表情がいい。舞台(リング)にあがるべき人です。動きもいいのでデビュー戦から半年経っていないと聞いて驚きました。

大技前にリングを両腕で叩くパフォーマンスが、黒ミサ感あってかっこいい!

まほーーー!!(書いてて高まった)

 

以前からの東京女子ファンの方が「婚勝軍はプロレスファン以外に届くプロレスをしている」とおっしゃっているのを見るのですが、まさに私の所に届きました。所属選手の休業・退団のニュースが続いていてこういうものなのかな…?それとも過渡期なのかな…?と思ったりもしてますが、これからも東京女子プロレスから目が離せません。

そういうわけで、私が人生で初めて覚えたプロレス技は「619」でした。