ミュージカル ヘタリア~The Great World~

テニミュ以外の廣瀬さんご出演作品チラシを入れているファイルが埋まりました。(テニミュは別綴) 
f:id:rdpr:20161204145124j:image

最後のページには今回会場でもらった刀ステ再演のチラシ。見てのとおりザクザク入れてるのでページ数イコール公演数ではないですが、とにかく埋まりました。
f:id:rdpr:20161204145207j:image
感激。

同時に、ご出演作品のパンフレットを入れてる収納スペースも埋まってしまいました。新しい場所を考えないとな~。

 

The great one

一つの国を一つのキャラクタに落とし込むなんて、土台無理な話だと思うんですよ。 一つの国には時代があって、地域があって、驕慢も連帯も、栄光も挫折も孕んでいる。それを一人に詰め込んだら、わかりやすい一貫した登場人物像なんて築きようがない。でもその「土台無理」をやってしまうのがヘタミュでした。

そうやってなんだか色々なものを詰め込まれたイギリスさんは喜怒哀楽に満ちて、その感情が廣瀬さんの身体から表現されて、伝わる。

ずっと見てたかったけど、見ててとっても疲れた…やってる方はどれだけ疲れるんだろうな。

 

シリーズ2作目として攻めてるなと思ったのは、前作で垣間見えた「その俳優が演じるからこそのキャラクタ観」が脚本レベルで入れ込まれてることです。

たとえばロシアが寒いギャグを言うキャラとして描かれていて、そのギャグで寒波が起きて大航海時代に繋がったり、海流が変わり海戦の勝者が決まったりするなど、ストーリーに直接影響する要素になっている。イギリスさんはロックキャラで、一番の見せ場の台詞も「ロックパンチ」。周りからあいつの突っ込みがないのはおかしいと言われる、勢いのあるキャラクタ。

2.5次元って言葉はどんどんメジャーになっていくけれど、原作と俳優のあわいを意識して作品に取り込んでいるのは、まだ多くないんじゃないかと思いました。攻めてる~。

でも「他の人の出番の間に裏で衣装を変えた」って台詞や、劇中の演出家からのコメントは好きじゃないです。自分がメタ表現にナイーブなのは知ってたけど、元々原作を好きだった舞台じゃなくてもダメなんだな…知らなかった…

 

Two for the show

大航海時代から1900年までのストーリーで、アメリカ独立戦争前後の米英関係(兄弟になぞらえて語られる)がメインテーマ。

小型船で大艦船に挑んで勝利するなんてドラマティックだなーとか、紅茶を投げ捨てるってどういう展開笑とか思っていたら、どっちも史実でした…。(アルマダ海戦ボストン茶会事件

艦船に見立てたフォーメーションを組むアンサンブルの真ん中にスペイン、対するイギリスは回転する舞台に逆らって進み続ける様子がまるで海流に抗う海賊船みたい。この演出好きでした。

初日、台詞に必死だったのか舞台と一緒に回転して流されてったけど…アンサンブルの人がさりげなく押さえていてくれたけど…。私は千秋楽と同じくらい初日が観たいんですが、理由のひとつに初日の緊張に飲まれそうな廣瀬さんもまた美しいからというのがあります。

冗談めかして独立の意思を口にしたアメリカに、それまで一緒にふざけていたイギリスが急に冷えきった態度で「今なんつった?」と聞き返すシーン。客席まで一気に凍りついた…現役とはこのことか…。それも日を追うごとに掛け合いが洗練されてある程度の型が生まれて、見ている方も複数回目なら「来るぞ来るぞ」と構えていて、やっぱ初日の冷え込みは格別…でした。

 

かっこいい~ってなったシーン

がありすぎて大変なんですが(出番も曲数も多いため)。

さりげない台詞も表情が丁寧でかっこいい…胡椒を食べて「舌にロックを感じるぜ」とか…。ライバルの国に向けて歌うとき、セットに腰掛けて人差し指を振る仕草とかもよかった。

宿敵に投げキスするところとか、アメリカの差し出した手の上に乗って(!)くるっと一周回転するところとか、客席からキャーッと声が上がっているときもありました。

今回はよく劇中に涙があふれてた。めずらしいなーとこっちもうるうるしましたが、自分のパートは抜かりなく歌えたり、カーテンコールではもう涙が引いたりしてるところがほんとにくい笑。

 

物語のクライマックス、男と男の拳の語り合いが始まる流れなのに、しょっぱな相手の顔面に蹴りを入れるイギリスさんが、マジかよ…!という感じで最高でした…。語り合いがない!潰す気しかない!

この乱闘シーンでネクタイが飛び出してしまい、決着がついてから背中を向けて直す様子がすごい好きだったんですが、東京後半には既に飛び出さなくなってた。ネクタイ、安全ピンで留めてもらったのかな…

「栄光と挫折が(中略)俺を形成している!」という台詞は、見ていて涙が出ました。悲しいわけでも切ないわけでもなく、ただ言葉の、感情の、エネルギーが胸に伝わって、エネルギーは胸から目に抜けて涙になった。あの場面に、廣瀬さんがこの役をやったことの意味があった。

そのあと拳を振り上げて、でも殴れなくて、痛ましい叫びをあげているときの首が赤かったな。廣瀬さんって汗をかかないイメージがあって、だからこそあんなに紅潮してるのは鮮明に脳裏に焼き付いた。

公演パンフレットで寿里さんが「(廣瀬さんは)愛情を人に伝わるエネルギーに変えて芝居で出している」という事を言っていて、なんだか感動しました…。それは人によって言葉だったり音楽だったりして、廣瀬さんの場合はお芝居だった、のか。

余談ですが廣瀬さんのサインの横に付いてる猫のイラスト(ニャー)、今年は省略されることもありましたが、あれ寿里さんのアドバイスなんですよね…。とあるサイトの企画でほぼ初めてサインを書くような廣瀬さんに「だいにゃんだから猫を描いたら?」って。あの頃はこんなに共演する未来なんて想像もできなかった。

乱闘シーンの最後に相手を抱きしめるんですが、その抱きしめ方が毎回同じじゃなかったのが印象的でした。相手の頭を抱えるときもあれば、肩に顔を寄せるときもあり。あまり決めすぎずに、その時々の感情で動いてるのかなーと思いました。

ミュージカル薄桜鬼沖田篇の千秋楽、相手を抱きしめるシーンで急に相手と顔を近付けて額を合わせてたのを思い出しました。あれもエモーショナルですごいよかった。

 

( 思い出話が多くなってしまった)

 

 大千秋楽

記録(セルDVD)に残らないかもしれない大千秋楽のこと

大阪最終日、喉のコンディションがいつもと違って、台詞は問題ない(強いて言えばハスキーかな?くらい)んだけど歌になると高音が出づらいようで、アルマダ海戦の曲のサビでイギリスパート(高音)とアンサンブルパート(低音)を入れ替えて歌っていたように聞こえました。音楽に鈍いので違うかも…。

その日だけキーを下げるのは確かに難しそうだけど、アンサンブルとメインでパートを入れ替えるとかそういうのアリなんだ~と驚いたです。

大千秋楽ではアルマダ海戦の、一番音程が高くなる所を歌わずに「(雨が)降り注ぐ!!」って叫んでました。それが超かっこよくてビクッてなりました笑。私の視界で同じくビクッてなってる方が二人いた。

すごいな。声が出ないかもしれないところを見せ場にしてしまってた。

そもそも声を枯らさないようにしましょうという話なのは重々承知してますが、ピンチにこそかっこつける人だ~!というのを久々に見せてもらいました。 

他の曲でも、「(俺なんか)誰も待ってない」という歌詞を、歌わずにかすれた声の呟きに変更していてすごく雰囲気が良かった。二人で歌う曲を一部ソロに変えていたのもありましたが、その一人で歌うきっかけとしてイギリスがアメリカを指さすみたいな振り付けを大千秋楽だけやってて、お兄さんたちデキる男ですねという気持ちになった。

なんかすごいですよね?ああいうの誰が考えるんだろう(素朴な感動)

世界会議中にアメリカが急に生のトマトを投げつけて一時騒然としたあとも、いったんトマトを拾った人がいて、その人が組体操するときは両手が空いてないといけないから他の人がトマトを受け取って…とか自然にやってて、すごいなと思いました。(素朴な感動そのに) 

 

マチネのカーテンコールでは、アメリカ役の磯貝さんが「(廣瀬さんに)生活面でお世話になっている」と話し、その日の朝会ったときに磯貝さんが開口一番「昨日はお酒飲んでないよ!」と廣瀬さんに自己申告してきて、廣瀬さんは「俺、何も聞いてないのに笑」と苦笑していたというエピソードが聞けました。

ソワレでは、磯貝さんが座長の長江さんに「そういうの(劇中歌の歌詞になぞらえた挨拶)よくやるよね~。もっと18歳らしいの見たいな~。」と絡みはじめてざわざわしてたところに、廣瀬さんの一声ですぐ止めて定位置に戻る磯貝さんがおもしろかった。

二人おもしろいな…志村けんのだいじょうぶだぁでやってた芸者コント、二人でやってほしい。

 

カーテンコールが本編からそのまま繋がる形で1回だけなので、大千秋楽もスタンディングオベーションのタイミングが難しいな?と思ってましたが、実際にはキャストのみなさんが並んで最後の一礼をしている間に同時多発的に一斉に立ち上がり、顔を上げたキャストのみなさんが本気でびっくりしてたので、よかったです!立ち上がるのにガタガタ音がしていると思うけど、拍手の音でバレないものだ。

千秋楽おめでとうございました。

大正浪漫探偵譚~君影色の設計書~

2016年7月の公演です。

 

演じる南澤謙は、映像記憶能力の持ち主。

事前に発表されていたキャラクタビジュアルは丸眼鏡に袴の書生風でとっても雰囲気がよくて、事件解決に南澤の特殊能力がどう寄与するのか、楽しみに思ってました。普通は見逃してしまうような風景に、実は凶器や犯人につながる証拠が残っていた~みたいなの。

 

公式ホームページに 「密度の濃いスピード感あふれる推理舞台」とありましたが、時間あたりの台詞量が多い。

パンフレットでご本人が「台詞が多くてうれしい」とおっしゃってました。私もうれしい!

その最たるところが、犯人の残した暗号解読の鍵となる元素記号の暗唱シーン。 背景のスクリーンに正解の元素記号が映し出されてるので間違ったら分かってしまう。鬼!でも息継ぎの間も惜しいくらいに一気にまくし立てる様は見物でした。廣瀬さんthe鬼ころし

しかし映像記憶が事件解決につながるシーンを楽しみにしていただけに、元素記号の暗唱って脚本はかなり残念でした。それ特殊能力なくても出来る事だ…。

キャパ200人台の劇場で、客席の目の高さがちょうどステージに立つ人の足元あたりになるからか、草履の足元を見ていた記憶があります…。あと動き回っているうちに結び目が腰の真横に回ってしまうほど袴が捩れていて、袴が回るってどれだけ細いんだと思ったりしました。

 

公演期間後半は声が枯れ気味で、なんとか千秋楽までやり遂げたという印象でしたが、でもその事にマネージャーさん含めてSNS等で触れない姿勢は良いなあとしみじみしました。

声が普段通りに使えない分、表情や仕草が丁寧に表現されているように感じて、私は見入ってしまいました。でも、そういう部分がどんなに良くても、人に感想を聞かれたら一言目は「声がね…」になってしまうのも、事実です。

 

あと演出に関して、私も素人ではありますが、たとえば怒っている人がいたら、その人に当てる照明が変化するとか、周りの人間が怯えて見せるとか、音楽が流れる/消えるとか、それが演劇、演出だと思っていました。この作品は怒っている人はその場でずっと怒っていたので、素直に「うるさいな」と思いました。

南澤、北早(北村諒さんの役)がどういう人物なのかという演出も不足に感じました。名探偵の助手二人というおいしい設定なのに、二人がお互いをどう評価し、どう感じているか、見えなかった。

 

いつかのカーテンコールで、段取りを違えて三方礼を途中でやめてしまって、周りに合わせて慌てて最後の一礼に戻ったあと、「私事ですがさっき裏で鼻血が出てしまって動揺していて…今は大丈夫です」と話されてました。鼻血のエピソードたまに出てくるな…。

舞台「刀剣乱舞」虚伝 燃ゆる本能寺

大介すげー優しい笑顔する時あるんだよなー。

勝手なイメージでその印象が無かったから笑顔見れると嬉しいんだ。

芝居にも真面目だし、共演出来てとても嬉しい役者さん。

10日目!!|椎名鯛造 オフィシャルブログ 「椎名鯛造 OFFICIAL BLOG」 Powered by Ameba

エンディング曲で、椎名さんと数秒向かい合うところがあるのですが、そこでお二人が笑顔を交換してるのが、なんだか良かった。
特に大千秋楽の笑顔は、安心感が溢れていました。

やったー!剣殺陣だー!

今回の出演が発表されたとき「やったー!!剣殺陣だー!!」って喜んで跳び上がりました。
ミュージカル薄桜鬼の最後のご出演以来、刀持ってる廣瀬さんかっこいいんだよなあ…また観たいなあ…と反芻することが多かったので。
そして原作のゲームをやっている友達に「一期一振はロイヤルなんだよ」と教えてもらって、ロイヤル!そういう役、見たことない!と期待が高まりました。

公演前の雑誌のインタビューでは「フェンシングっぽくしてみようか」「洋風な立ち回りをするから、あまり腰を落とさないで」と殺陣師の方に言われている、という話がでていました。*1
ありえないほど腰が落ちるのがかっこよく、砂埃と血煙が見えるくらい生々しいのがミュージカル薄桜鬼の沖田さんだったので、また違った表現になるんだなあと思っていました。

一期一振は、足捌きが華麗でボールルームダンスみたいで、2階席から見下ろしたときはステップの軌跡が見えた気がした。太刀をくるっと回したり鞘も使って二刀流風だったり華やかだけど、手数が少なくて、その一手が誰より速くて、躊躇なく軽やかで、「一振りで」仕留めている感じ。余裕がすごい。
刀を持っていない方の手が「特技:社交ダンス」って感じでこれまでも好きで、そして今回特にそこからロイヤリティが醸し出されてた。刀を前に出すとき、右肩のマントを押さえる仕草が美しい。(そういえば沖田さんもよく右の袂を押さえてたなあと思い出したり。)
セットの2階センターから登場するところ、敵を捌きながら大階段を降りてくるところ、2階で横一直線に刀を振るとスクリーンに映された敵が真っ二つになるところ。もう、キャー!!って声を押さえるのに必死でした。映像が楽しみです。
気品があって優雅で…、というキャラクターらしさは外さないんですが、そこはやっぱり廣瀬さんの色があって、立ち回り中の「参る!」の声の殺気がビリビリくるほどだったり、ちょっと怖くなるほど目が据わっていたり、鬼気迫るものがあった。跳び出す前の伏せに近いような低い姿勢も猟犬みたいだった。
動きの中で息を整えるのに頬に空気をためるところが、別にただそれだけなんですけど、かっこいい…。
戦闘中の声が今回すごく素敵でした。「受けて立とう」っていう台詞、客席に背中を向けているのですが、究極サイドシートで見たときに顔が見えてすごくかっこよかったな…。白い頬、鋭い視線。
鯰尾との共闘で、頭を下げるように背中を叩いて合図するところも激しくツボだった。
身のこなしと言えば、暗転してからの捌け方が好きだな~って今回も思いました。何でも大好きかよ…。

納刀

太刀でも、納刀が最高にかっこよかったですね。好きな男性の仕草を聞かれたら(いつ誰に聞かれるんだろう…?)「納刀」って答えそうです。
大千秋楽の大坂の陣で、「この時代の敵に手こずるなんて!」ってほとんど叫ぶように言ってからの、叩くような納刀が、激しかったです…。アドレナリンじゅわってなってるんだろうなって。
そこからの、「いち兄」って呼びかけへの「どうしました?」っていう優しい返事の落差で、一期一振のこと好きだなあ…(吊り橋効果)と思いました。ここも映像が楽しみです。
一般的な長さの刀でない太刀を扱っているっていう違和感はなく、肩から剣先までが腕、みたいになめらかでした。

お芝居

大坂の陣大坂城を前に、ここをやり直せば秀吉は死なない、と言い出す鯰尾を、それでは敵と同じになってしまうと説き伏せる一期、のシーンが好きでした。
鯰尾からお兄ちゃん大好き!オーラが何かと出ていてグッとくることが多かったので、続編はぜひ一期と鯰尾、ほか粟田口メインのお話が見てみたいです。
と、アンケートに書きました…笑。
小夜でなく自分が傷つけばよかったと言う江雪を説き伏せる一期、のシーンもすごく良かった。いち兄もとい一期お父さんだ…という感じだった。
でも、落ちついてて優しいばかりではなくて、本丸の和を乱す不動行光のことをずっと「新入り君」と呼んでいたり、紅白戦中に仲間につっかかる不動に「今は訓練中です!」と声を荒げたり、そのあと捌け際に不動をキッと睨みつけていったり、キレてる~!って思いました…。不動が投げた石を背中を向けたまま叩き落とす一期、顔がこわかった…。
そしてグッズのトレーディングブロマイドの、横版の床の間ショットが本当にお父さんでしかなく、波平さんばりの「成らんと言ったら成らん!」な雰囲気で…機会があればぜひご覧ください。笑

見た目

この舞台のことを最初に聞いたときに思ったのは、「今のマーベラスの全力をかけて衣装を作って欲しい」だったんですが、衣装、もの凄かったです。一期のサッシュが山羊の革一頭分で出来ている*2というのも凄い話だし、軍服みたいな上下の、腰から靴のつま先まで脚が綺麗に見えるように金のラインが入っていて、一期が動くたびに見とれた。右肩のマントや胸に下げた紐までとても綺麗だったし、刀も細部まで作り込まれていて、鞘に下げた房飾りも立派で素敵だった。
ウィッグは、パンフレットやグッズの撮影のときは少し重い?感じだったけど、公演では短く散らしてより似合うようになっていて、こんなところにも丁寧な仕事が、と感激でした。
パンフレットの、脚の前に太刀を立てて目を閉じているショットがすごく素敵だなと思ったので、カーテンコールでそのポーズをしていたのも嬉しかったです。

千秋楽カーテンコール

東京楽の何回目かのカーテンコールで出てこなくて、ちょっとドキッとしたんですが、すぐ出てきて頭をかくようなポーズしてて、結果かわいかったです…。いち兄いない!ってキョロキョロしてる鯰尾もとってもかわいかった。
大阪楽のカーテンコールは、内番衣装(一期はジャージ)(あの普通のジャージで青い髪だと、黒バスのなんらかみたい。黒バス見たことないのでイメージだけど…)に着替えたときに付け直さなかったのか、マイクなしで出て来てしまうハプニングがありました。
キャストが順番に挨拶していって、廣瀬さんの番になって口を開いたら声が拾われなくて。
最初はマイクが入ってないのかな?と思いましたが、自分の頬に手をやって、お腹と背中に手をやってバッテリーを確認して、「マイクついてない」って!えー!
結局、お隣の染谷さんのヘッドセットマイクを、染谷さんが着けたまま一緒に使って、事なきを得ました。…事なくはなかったかな。
杉江さんが一生懸命自分のヘッドセットマイクを外して「いち兄取れたー!(これ使って!)」って見せてた。挨拶が始まるときに鈴木さんが「これからはキャストとして話します」って断りを入れていたのに、「いち兄」って言った!!
ステージの誰かが「内容が全然頭に入ってこない笑」って言っていて、その通りで私も何の話だったか頭に入らなかったんですが、このツイートをお話されていたかと思います。

廣瀬大介 on Twitter: "露と落ち 露と消えにし 我が身かな

ご来場、ご視聴くださった皆様ありがとうございました。
またお会い出来る日を弟達と楽しみにしております。 https://t.co/6Bcd4MK2L7"

東京楽も一期として、「地方公演に行って参ります。弟たちをよろしく頼みます。」と一言でした。
今公演は千秋楽以外はカーテンコールのキャストとしての挨拶はなく、キャラのまま舞台を去るのが良い感じだったので、廣瀬さんの挨拶も一期からの言葉なのが良かったです。
大阪楽の一番最後の捌け際にフードをかぶって低い位置でピースしてて、謎のHipさがかっこよかった…。かっこよかったけど謎…。

作品全体として

ストーリーとか演出とかっていう範囲の「作品」としてより、プロモートなど制作を含めた範囲の「作品」として面白いなと思いました。
「あの」マーベラスが、「あの」刀剣乱舞を、「あの」鈴木拡樹をはじめ12人も人気の若手俳優を集めて舞台化しますよっていうインパクト。この2.5次元舞台乱立の現状の中で突き抜けたトピックだったと思う。
あまり掘り下げられないキャラクターもいたし、ストーリー展開的には12人も要らなかったんだけど、冒頭、大階段にずらっと並んだ12人が1人ずつスポットライトを浴びて振り返っていくのを見て、「これだな…」と納得しました。

当日券の売り方も新しく、前日12時にLoppiで先着順に当日券の整理券を発券、当日の10時に昼公演、15時に夜公演の整理券の当選番号を発表するというやり方。
遠くから来る人にはありがたかったんではないかと思う。それに当日券の列が会場周辺で邪魔になることもないし、列を捌くスタッフも不要になるし。

公演期間中にグッズの通販を受け付けるのもありがたいし、グッズの種類も色々(アクリルキーホルダーにもびっくりしたけど、等身大タペストリー、クッションカバーまで…)あって面白い。色々作ってくれてありがたい。トレーディングもののグッズを用意しておいてトレーディングスペースを用意しないような制作も多い中で、ありがたい事が多かったです。
劇場でのグッズ販売に、タブレットと専用システムを使っていたのもすごい!と思いました。
画面を一緒に見られるので、確認しやすい。スタッフさんが出演者12人の役名と芸名をそれぞれフルネームで完璧に覚える必要も(多分。笑)ない。売り上げの統計も取りやすいんだろうな。あれなら同じ「ブロマイド100セット売れた」でも、「100人が1セット買った」のか「1人が100セット買った」のか、記録に残るんじゃないでしょうか。

全国65館と海外8館でのライブビューイングと、千秋楽公演の映像が一週間後に配信、っていうのも良いなあと思います。やっぱり舞台のチケットを手に入れて会場まで足を運ぶ、って初めてするときは大変、というかどこから手をつけていいか分からなかったり、「興味はあるけどそこまでできない」っていう方もいたりするので、カーテンコールの挨拶でも言っていたキャストがいたように「ゲームの刀剣乱舞を好きな方に、舞台の世界を知って欲しい」ということが目標なら、間口を広くするのは良いですよね。
あと、千秋楽から一週間でその動画が見られるなら、実際と違った「レポ」がSNS等で広まってしまっても、各々が実際の映像を確かめやすいと思いました。私も思い込みと勘違いが多いので気を付けていますが…。

続編!

ストーリー中で「三日月宗近がいなくなる今後の展開」が示唆されており、続編には大いに期待です。
今回も別に一期一振の出番が少ない!とは思わなかったんですが(出番のひとつひとつがかっこよくて満足度が高い)、豊臣編も観たいなー。楽しみに待っています。またいつぞや。


余談ですが、手入れとか兄弟とか顕現した“モノ”とか、『宝石の国』みたいだなーと思って観てました。金剛先生が主。
宝石の国(1) (アフタヌーンKC)

*1:『オトメディアステミュ vol.2』学研プラス

*2:『オトメディアステミュ vol.2』学研プラス、『Sparkle vol.26』メディアボーイ