彼起立唯彼一人 Does he stand alone?

告知など動きが色々あって、あわあわしています。

行ったことのないイベントに行ったり、普段やらないゲームをやったり聞かないラジオを聞いたり、新天地です。声優ファン一年目です。

  

Anime Japan 2017 王室教師ハイネ プリンステージ(3/25)

東京ビックサイトで開催されている、総来場者数14万人とかのイベントです。その中でハイネのトークショーがありました。

アニメのエキシビションに参加するなんてこれまでの人生になかったので?????ってなってたんですが、若手俳優のファンから声優のファンにトランスフォームした第一歩だと思って行ってきました。ずっと?????ってなってたけどちゃんとたどり着けて見られてよかった…。この日のための衣装があって、ロングジャケットがお似合いだった。

王室教師ハイネの舞台化について、という質問に「アニメもそうですが舞台はたくさんのスタッフさんに支えられているので、どんな演出で、どの照明チームが入って…というのが楽しみ」とお答えされていました。確かに、思いっきり荘厳にロマンティックにも演出できるし、日常コメディにもできるお話ですよね。

ゲームコーナーの賞品として、グッズのブランケットとコミックス最新刊が袋に入ったまま出演者に贈呈されました。他の出演者の方が「なんだろう~?」と楽しげに袋をのぞいている間に、すぐ中身を取り出して「ブランケットだ!あとで自分で買おうと思ってたんです!わっコミックスも!」と大きな声で言い、撮りやすいように自分の顔の横に持っていき、賞品と一緒に会場のモニターにしばらく抜かれていたのが印象に残りました。ミスター撮れ高…。 

 

WEB特番『目指せ国王!ハイネ先生の特別授業』(3/27公開)

ピー音をかぶせられているところなんて初めて見た!

毎週月曜公開、全6回。

 

スペシャルイベント『はじめまして ハイネ先生』(4/2)

前の週の衣装が素敵だったので、事前イベント系はこれで行くんだな~と思ってたらこの日はまた別の衣装だった。金がかかっている…。そしてイベントなのに舞台セットがあった…何か他の舞台で使ったやつなのかな、イオニア式の神殿の柱だった。か、金がかかっている……。

内容は格付けチェックがすごい面白かった。「テレビで見たことあるやつ!」とか言いながらABどっちのオレンジジュースが高級品か飲み比べたり、どっちのオーケストラがプロか聞き比べたりしました。金がかかってるし手がこんでいる。オレンジジュースの口直しに水を飲もうとしてペットボトルを握りつぶして水がビュー!ってなってた…笑。わかる、いろはすはやわらかいから。

4、5年前から声優のオーディションを受けていたけれどなかなか実らなくて、今回この話をいただけてうれしいという話をされていました。第一話の収録は緊張のあまりほとんど記憶に残っていないそうです。イベントパンフレットの監督コメントに、「舞台続きで喉のコンディションが良くないようで心配だったが、出来上がってみたらハスキーな魅力のある声に仕上がった」とありました。うん、あの語尾がひっかかる感じ、特徴的で好きです。

「現場に大先輩がいて(「耳がしあわせ!」と言っていた)みなさんアドバイスをくれて、…お金払わなくていいんですかね?」と口走って総ツッコミを受けていました。課金しないと良い思いはできないという発想の持ち主。

テレビ放送ではまだ流れていませんが、キャストが歌うED曲の『Prince Night~どこにいたのさ!?MY PRINCESS~』音源がフルコーラスで披露されました。CD発売もあります、あわあわ。アニソンらしいアニソンで好きな感じだったな。歌割あんまりわかんなかったけど…

 

王室教師ハイネ第一話放送(4/4)

GファンタジーのCMやってて口あけたまま聞いた…。何故かここで「声優になったんだなあ…」と実感がきました。

「今月の特別付録はICカードステッカー!」「応募者全員プレゼントはアクリルスタンド!」「好評発売中!」って勢いよく廣瀬さんの声がテレビから流れる、というネクステに今、立っている。

 

テイフェスのご出演、すごく驚いた!すごくうれしい!

テイルズ オブ ジ アビス」を題材とした、シリーズ初の舞台化となる「テイルズ オブ ザ ステージ」にご出演されるとのことです。テニミュを卒業してからまた横浜アリーナに連れていってもらえるとは思わなかった。うれしい。こんな風に展開が面白いのでファンでいるのが楽しいです。

去年はご自分の出演舞台の告知をリツイートしたあと「テイフェス…」とつぶやいてました(日程がかぶっていて行けないの意)笑。一昨年は観客として参加されていたようなので、客席からステージへ。すごいなあ。

舞台化が発表になったときは驚きのツイートをしていたことや、後から発表になったキャストであることや、

廣瀬大介 on Twitter: "この度、アスラン・フリングス役として出演致します。 声をかけていただいた時はとても驚きましたが少しでも作品の力になれるよう努めて参りたいと思います。 何卒宜しくお願い致します。 https://t.co/fIFEEnSmpT"

「声をかけていただいた」という言い方から、オファーなのかなという感じがします。どうだろう。

ツイッターを告知や稽古場の報告や同業の方とのやりとりに使わずテイルズの話ばかりだった時期があって、「どうなの」と言っている方を見かけたりしたのですが、

そういう部分 言うとおり無くしていけば
いいとこ無くなるよ

Berryz工房「ライバル」 

そういうことなんだろうな。

 

Shadowverse 神々の騒乱

アプリゲーム。ジャングルの守護者、円卓の騎士・トリスタン、ゴブリンゾンビの三役。トリスタンは刀ステの一期一振を思い出す感じ。

ネクロマンサーを使うのでゴブリンゾンビが一番声を聞く機会が多いけど、毎回「これ廣瀬さんか…?」と思う。おまえがくさいのか~??←攻撃ボイス

 

サタデードラマハウス 美男子劇場「ツイステッド・トライアングル」

毎週ラジオを聞くというのも私の習慣にはこれまでになく、ネクステを感じます。エリートらしい、感情を押さえた喋り方が結構ツボかもしれない。今後のストーリー展開が楽しみです。

 

一途なカレにひたすら告白されるCD
Apricot Fizz 青木理

タイトルが用の美って感じでいいと思います。

 

タウンワークマガジン座談会

めんつが…『僕の命を救ってくれなかったメサイアへ』…

 

A3!ソロキャラソン制作決定

やったー!三角の声で歌うのって難しそうだけど、ぜひ可愛く癒し系でおねがいします!

人間の形が壊れることを悲しいと感じる

rdprというidは、好きな色のredとpurpleから取りました。他には金、紺、朱が好きです。ぜんぶ空の色です。

昨年末のヘタミュの記事以降にあったことを書いていきます。作品に触れていない方向けの説明は省略しているので、観ていない方には何の話かわからないかもしれません、すみません。

 

刀ステ再演に行きました

(舞台「刀剣乱舞」虚伝 燃ゆる本能寺~再演~ 2016年12月15日~2017年1月17日)

グッズのブロマイドに屋外撮影もあって、あまり見ることのない自然光の下の廣瀬さんも良いものだなあ…としみじみしました。

前々から思っていたのですが、グッズのトレーディング会場で関西のイントネーションの方に「おねえさん」と話しかけられると、言われ慣れなくて「???」ってなります。きょとんとしてごめんなさい…

『勝ち鬨の歌』の振り付けが変わっていて、刀を振りながらゆら…とステップ踏むところがかっこよかった。殺陣は宗三左文字役の佐々木さんと組む時間が増えていて、作品全体としては安全側のアクションという印象だけどそれでもここ二人は勢いあってかっこよかった。(もちろん安全じゃない殺陣なんてあり得ないですけども。)髪が水色とピンクで90年代アニメみたいだった…。不動の投げた石を叩き落とすところも股割りで地に伏せるような感じになってた!

全体的に声の感じが低めというか渋めというかワイルドな感じで、再演だしゲームに寄せるよりは舞台映えを意識してるのかなあ、なんて思いました。「各個撃破と~」は妖美だし「伊達じゃない!」は凶暴だし、そのたびハッとした。

一期一振がくるくると乱舞しているのを観て、この人がまたメサイアコートの裾を翻すのが見たいなあ、なんてフラグを立ててしまっていた。

そして同時期に初めてミュの方を観て、「こっちの本丸は灰暗くない…」と目を見張りました。刀ステ初演の本丸の「リルカは地獄 あたしたちの楽園はどこにもない」*1という雰囲気が結構好きです。

 

純白の仔犬さん


うん…うん?

そういえば、廣瀬さんのこと「コーギーに似てる!」と何度も友人などに言っているのですが、同意してもらったことがない。似てると思うんだけど…

 

A3!最高。

何が最高ってストーリーが面白いところです。真っ向勝負じゃん。

まがりなりにも実際に俳優さんのファンである立場からしたら、少しくらい「は?」と思う描写があるだろう…と身構えていましたが、メインストーリーを読み終えて、そんなものはありませんでした…。最終的に「監督大好き…」ってなった。素でスルースキルとコンプラの鬼なところと、監督の役者評が好きです。

メインストーリーで特に印象に残ったのは、秋組終盤の、千秋楽の筆致です。一生思い出に残るくらいの神懸かりの千秋楽、ってこうだよねえ…と読んでて涙が出るくらい生き生きと描かれてた。テニミュ2ndシーズンルドルフ山吹千秋楽の勇気vs意地とか、ミュージカル薄桜鬼藤堂篇の千秋楽とかを思い出しながら読みました。

廣瀬さんの声を聞くために始めただけなのにこんなに楽しませてもらってよいのだろうか…。フレンドが増えるたびにこれ廣瀬さんだったらどうしよう…と脳裏をよぎります*2。ついては『A3!on stage~summer season~』の開幕を心待ちにしてます。一幕でメインストーリーに感動して、二幕でアラビアンナイトに大笑いして、エンディングの♪を~み~を~み~おっおっお~で公式フラッグ的な何かを振りたい。

ところで「身長低めの声高め、自分のこと平凡だと思ってるけど周りからは凄いと尊敬されてる面があって、みんながピンチのときに決めてくれる主人公」(ダンガンロンパ・苗木誠くんの話をしています)が好きなので、咲也も好きです…

 

メサイア暁乃刻を観ました。

(舞台「メサイア-暁乃刻-」 2017年2月11日~2月26日)

私たち、人間の形が壊れることをなぜ悲しいと感じるのだろう。


ネクロマンサー云々のあらすじが出たときに、これは淮斗はもうこの世にいなくてAI=淮斗なのでは…と思ってはいたのですが、そうなる過程が想像を優に越えてて護と淮斗がメサイアたるゆえんを思い知らされた…二人の卒業の形はこれ一種類だけで、二人にはifもorもなかったと信じたい。

淮斗がサクラになるにあたっての理念は、護が言ってたとおり「これ以上大切な人を失わないために」(紫微の台詞。これ大好き!)なので、AIと統合した淮斗は大切な人を失わないための強大な力を手に入れたんだし、良かったね!理念、守れたね!って私は思えた。みんなの正義の味方を僕が守る、って言ってた淮斗、有言実行。その理念を遂行するうえでどうしても身体が足手まといになる(瀕死になって身体が使いものにならなくなる)なら、淮斗なら捨てるだろうな、と思った。身体が使えなくなる(死ぬ)のは忌まわしいこと、っていうのは結局現状での人類の常識なだけで、淮斗ならきっと常識を越えていく。

とはいえ淮斗も怖かっただろうな…。そして淮斗の意思・人格を身体から取り出すために具体的に何をしたか聞いた護の泣き喚く姿を、決して常識に捕らわれた愚かな姿とは思わないです。

 

「一人の人格を情報として人体から抽出する、抽出された人格がネットワーク上でAIと潰しあう」というオーバーテクノロジーが描かれていたけれど、その発動のきっかけが「護と淮斗の軌跡をテキストで送る」で、何そのヒーローショーにおける\がんばえー/みたいな…ってむしろたぎりました。突然の熱血が入ると脚本の毛利さんに「お前~~」って肩組みたくなる。気安くてすみません。

 

護と淮斗が登場してからのメサイアにおける台詞のリミックス台詞みたいなのがたくさんあってそのたびウッ…となっていましたが、特に嶺二さんの台詞だった「さあ、行こうか」が自分でも驚くくらい涙腺に来ました。

紫微で護に出会った嶺二さんは、護のことを「僕の友達」と言います。公演を観ているときは「嶺二さん友達出来てよかったね…」と思っていたのですが、いま思えば護に友達って言える人なんていたのかな?舞台で描かれていたわけではないので想像になってしまいますが、昔から二人で一つの壊れやすい卵で、護には淮斗以外の友達なんて出来なかったんじゃないでしょうか。自分にも淮斗にも嘘をつき続けていた護に、もう一度向き合うチャンスをくれた嶺二さん。卒業する護の中に“友達”の嶺二さんの言葉が残っているなら、なんて美しいんだろうと思いました。急に嶺二さん嶺二さん言いまくってしまった…間宮ロスと同じくらい嶺二さんも恋しいです。

 

開演前、パンフレットに「キャストコーポレーション」の文字を見て、「やっぱ声の出演あるじゃん…」と「キャスコでの最後のお仕事ってことになるのか…」とで既にクライマックスでした。

舞台上に居なくても、その役の心や想いや表情が見えてくる。

本当にすごいことだと思う。

シリーズものの舞台での廣瀬さんが出なくなって最初の公演は廣瀬さんの不在を観たくて行くんですが、今回は不在のようで不在じゃなかった…という感想です。

 

個人的にメサイアの「ただ生きのびたくてチャーチに逃げ込んだはずの青年達が護国の機構になる」って側面がどうしても苦手なので、今回はその雰囲気が薄めなのもよかった…。

 

こちらのお題。

お題「あなたの推しはどこから?私は○○から」

面白い!出題者様ありがとうございます。

書いてるうちにごちゃごちゃしてきたので、ふたつだけ答えさせてください(半端でごめんなさい)

好きな俳優さんにどんな役をやってもらいたい?

想像力がなくて、全然思い付かないです…
メサイア影青の「黒ずくめの男たちに首を極められて落ちそうになって目が座ってしまう役」には、なるほどこういうのもあるのか!と思った。
あ、リルリルフェアリルに声の出演があったらうれしい!

推し以外に好きな俳優(純粋に気になる、気が向いたら追ってる程度でOK)はいる?

全然追えてはいなくて、気にしてる程度で軽率にお名前をあげさせていただくと

和田琢磨さん

画像検索するだけで滋養強壮や肉体疲労時の栄養補給に効果がある。

平野良さん

私、生まれ変わったら平野くんになりたい。懸賞に応募するときとかのペンネームに「ハマのドルフィン」を使わせていただいてます。

松田凌さん

そろそろ金麦のCMが檀れいさんから降りて来ませんかね?

杉江大志さん

廣瀬さんとの共演が続いた時期に、出演作3つにつき1つくらいのペースで拝見していて、観るたびに「また上手くなってる!」って思ってました。舞台上での殺気がある。

*1:末満健一氏脚本・演出『ステーシーズ 少女再殺歌劇』劇中歌「リルカは地獄― ステーシー聖歌隊斉唱―」より

*2:どうもしない。フラワーを贈る。

ミュージカル ヘタリア~The Great World~

テニミュ以外の廣瀬さんご出演作品チラシを入れているファイルが埋まりました。(テニミュは別綴) 
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最後のページには今回会場でもらった刀ステ再演のチラシ。見てのとおりザクザク入れてるのでページ数イコール公演数ではないですが、とにかく埋まりました。
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感激。

同時に、ご出演作品のパンフレットを入れてる収納スペースも埋まってしまいました。新しい場所を考えないとな~。

 

The great one

一つの国を一つのキャラクタに落とし込むなんて、土台無理な話だと思うんですよ。 一つの国には時代があって、地域があって、驕慢も連帯も、栄光も挫折も孕んでいる。それを一人に詰め込んだら、わかりやすい一貫した登場人物像なんて築きようがない。でもその「土台無理」をやってしまうのがヘタミュでした。

そうやってなんだか色々なものを詰め込まれたイギリスさんは喜怒哀楽に満ちて、その感情が廣瀬さんの身体から表現されて、伝わる。

ずっと見てたかったけど、見ててとっても疲れた…やってる方はどれだけ疲れるんだろうな。

 

シリーズ2作目として攻めてるなと思ったのは、前作で垣間見えた「その俳優が演じるからこそのキャラクタ観」が脚本レベルで入れ込まれてることです。

たとえばロシアが寒いギャグを言うキャラとして描かれていて、そのギャグで寒波が起きて大航海時代に繋がったり、海流が変わり海戦の勝者が決まったりするなど、ストーリーに直接影響する要素になっている。イギリスさんはロックキャラで、一番の見せ場の台詞も「ロックパンチ」。周りからあいつの突っ込みがないのはおかしいと言われる、勢いのあるキャラクタ。

2.5次元って言葉はどんどんメジャーになっていくけれど、原作と俳優のあわいを意識して作品に取り込んでいるのは、まだ多くないんじゃないかと思いました。攻めてる~。

でも「他の人の出番の間に裏で衣装を変えた」って台詞や、劇中の演出家からのコメントは好きじゃないです。自分がメタ表現にナイーブなのは知ってたけど、元々原作を好きだった舞台じゃなくてもダメなんだな…知らなかった…

 

Two for the show

大航海時代から1900年までのストーリーで、アメリカ独立戦争前後の米英関係(兄弟になぞらえて語られる)がメインテーマ。

小型船で大艦船に挑んで勝利するなんてドラマティックだなーとか、紅茶を投げ捨てるってどういう展開笑とか思っていたら、どっちも史実でした…。(アルマダ海戦ボストン茶会事件

艦船に見立てたフォーメーションを組むアンサンブルの真ん中にスペイン、対するイギリスは回転する舞台に逆らって進み続ける様子がまるで海流に抗う海賊船みたい。この演出好きでした。

初日、台詞に必死だったのか舞台と一緒に回転して流されてったけど…アンサンブルの人がさりげなく押さえていてくれたけど…。私は千秋楽と同じくらい初日が観たいんですが、理由のひとつに初日の緊張に飲まれそうな廣瀬さんもまた美しいからというのがあります。

冗談めかして独立の意思を口にしたアメリカに、それまで一緒にふざけていたイギリスが急に冷えきった態度で「今なんつった?」と聞き返すシーン。客席まで一気に凍りついた…現役とはこのことか…。それも日を追うごとに掛け合いが洗練されてある程度の型が生まれて、見ている方も複数回目なら「来るぞ来るぞ」と構えていて、やっぱ初日の冷え込みは格別…でした。

 

かっこいい~ってなったシーン

がありすぎて大変なんですが(出番も曲数も多いため)。

さりげない台詞も表情が丁寧でかっこいい…胡椒を食べて「舌にロックを感じるぜ」とか…。ライバルの国に向けて歌うとき、セットに腰掛けて人差し指を振る仕草とかもよかった。

宿敵に投げキスするところとか、アメリカの差し出した手の上に乗って(!)くるっと一周回転するところとか、客席からキャーッと声が上がっているときもありました。

今回はよく劇中に涙があふれてた。めずらしいなーとこっちもうるうるしましたが、自分のパートは抜かりなく歌えたり、カーテンコールではもう涙が引いたりしてるところがほんとにくい笑。

 

物語のクライマックス、男と男の拳の語り合いが始まる流れなのに、しょっぱな相手の顔面に蹴りを入れるイギリスさんが、マジかよ…!という感じで最高でした…。語り合いがない!潰す気しかない!

この乱闘シーンでネクタイが飛び出してしまい、決着がついてから背中を向けて直す様子がすごい好きだったんですが、東京後半には既に飛び出さなくなってた。ネクタイ、安全ピンで留めてもらったのかな…

「栄光と挫折が(中略)俺を形成している!」という台詞は、見ていて涙が出ました。悲しいわけでも切ないわけでもなく、ただ言葉の、感情の、エネルギーが胸に伝わって、エネルギーは胸から目に抜けて涙になった。あの場面に、廣瀬さんがこの役をやったことの意味があった。

そのあと拳を振り上げて、でも殴れなくて、痛ましい叫びをあげているときの首が赤かったな。廣瀬さんって汗をかかないイメージがあって、だからこそあんなに紅潮してるのは鮮明に脳裏に焼き付いた。

公演パンフレットで寿里さんが「(廣瀬さんは)愛情を人に伝わるエネルギーに変えて芝居で出している」という事を言っていて、なんだか感動しました…。それは人によって言葉だったり音楽だったりして、廣瀬さんの場合はお芝居だった、のか。

余談ですが廣瀬さんのサインの横に付いてる猫のイラスト(ニャー)、今年は省略されることもありましたが、あれ寿里さんのアドバイスなんですよね…。とあるサイトの企画でほぼ初めてサインを書くような廣瀬さんに「だいにゃんだから猫を描いたら?」って。あの頃はこんなに共演する未来なんて想像もできなかった。

乱闘シーンの最後に相手を抱きしめるんですが、その抱きしめ方が毎回同じじゃなかったのが印象的でした。相手の頭を抱えるときもあれば、肩に顔を寄せるときもあり。あまり決めすぎずに、その時々の感情で動いてるのかなーと思いました。

ミュージカル薄桜鬼沖田篇の千秋楽、相手を抱きしめるシーンで急に相手と顔を近付けて額を合わせてたのを思い出しました。あれもエモーショナルですごいよかった。

 

( 思い出話が多くなってしまった)

 

 大千秋楽

記録(セルDVD)に残らないかもしれない大千秋楽のこと

大阪最終日、喉のコンディションがいつもと違って、台詞は問題ない(強いて言えばハスキーかな?くらい)んだけど歌になると高音が出づらいようで、アルマダ海戦の曲のサビでイギリスパート(高音)とアンサンブルパート(低音)を入れ替えて歌っていたように聞こえました。音楽に鈍いので違うかも…。

その日だけキーを下げるのは確かに難しそうだけど、アンサンブルとメインでパートを入れ替えるとかそういうのアリなんだ~と驚いたです。

大千秋楽ではアルマダ海戦の、一番音程が高くなる所を歌わずに「(雨が)降り注ぐ!!」って叫んでました。それが超かっこよくてビクッてなりました笑。私の視界で同じくビクッてなってる方が二人いた。

すごいな。声が出ないかもしれないところを見せ場にしてしまってた。

そもそも声を枯らさないようにしましょうという話なのは重々承知してますが、ピンチにこそかっこつける人だ~!というのを久々に見せてもらいました。 

他の曲でも、「(俺なんか)誰も待ってない」という歌詞を、歌わずにかすれた声の呟きに変更していてすごく雰囲気が良かった。二人で歌う曲を一部ソロに変えていたのもありましたが、その一人で歌うきっかけとしてイギリスがアメリカを指さすみたいな振り付けを大千秋楽だけやってて、お兄さんたちデキる男ですねという気持ちになった。

なんかすごいですよね?ああいうの誰が考えるんだろう(素朴な感動)

世界会議中にアメリカが急に生のトマトを投げつけて一時騒然としたあとも、いったんトマトを拾った人がいて、その人が組体操するときは両手が空いてないといけないから他の人がトマトを受け取って…とか自然にやってて、すごいなと思いました。(素朴な感動そのに) 

 

マチネのカーテンコールでは、アメリカ役の磯貝さんが「(廣瀬さんに)生活面でお世話になっている」と話し、その日の朝会ったときに磯貝さんが開口一番「昨日はお酒飲んでないよ!」と廣瀬さんに自己申告してきて、廣瀬さんは「俺、何も聞いてないのに笑」と苦笑していたというエピソードが聞けました。

ソワレでは、磯貝さんが座長の長江さんに「そういうの(劇中歌の歌詞になぞらえた挨拶)よくやるよね~。もっと18歳らしいの見たいな~。」と絡みはじめてざわざわしてたところに、廣瀬さんの一声ですぐ止めて定位置に戻る磯貝さんがおもしろかった。

二人おもしろいな…志村けんのだいじょうぶだぁでやってた芸者コント、二人でやってほしい。

 

カーテンコールが本編からそのまま繋がる形で1回だけなので、大千秋楽もスタンディングオベーションのタイミングが難しいな?と思ってましたが、実際にはキャストのみなさんが並んで最後の一礼をしている間に同時多発的に一斉に立ち上がり、顔を上げたキャストのみなさんが本気でびっくりしてたので、よかったです!立ち上がるのにガタガタ音がしていると思うけど、拍手の音でバレないものだ。

千秋楽おめでとうございました。