述語

主語は俳優の廣瀬大介さんです

ミュージカル ヘタリア~The Great World~

テニミュ以外の廣瀬さんご出演作品チラシを入れているファイルが埋まりました。(テニミュは別綴) 
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最後のページには今回会場でもらった刀ステ再演のチラシ。見てのとおりザクザク入れてるのでページ数イコール公演数ではないですが、とにかく埋まりました。
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感激。

同時に、ご出演作品のパンフレットを入れてる収納スペースも埋まってしまいました。新しい場所を考えないとな~。

 

The great one

一つの国を一つのキャラクタに落とし込むなんて、土台無理な話だと思うんですよ。 一つの国には時代があって、地域があって、驕慢も連帯も、栄光も挫折も孕んでいる。それを一人に詰め込んだら、わかりやすい一貫した登場人物像なんて築きようがない。でもその「土台無理」をやってしまうのがヘタミュでした。

そうやってなんだか色々なものを詰め込まれたイギリスさんは喜怒哀楽に満ちて、その感情が廣瀬さんの身体から表現されて、伝わる。

ずっと見てたかったけど、見ててとっても疲れた…やってる方はどれだけ疲れるんだろうな。

 

シリーズ2作目として攻めてるなと思ったのは、前作で垣間見えた「その俳優が演じるからこそのキャラクタ観」が脚本レベルで入れ込まれてることです。

たとえばロシアが寒いギャグを言うキャラとして描かれていて、そのギャグで寒波が起きて大航海時代に繋がったり、海流が変わり海戦の勝者が決まったりするなど、ストーリーに直接影響する要素になっている。イギリスさんはロックキャラで、一番の見せ場の台詞も「ロックパンチ」。周りからあいつの突っ込みがないのはおかしいと言われる、勢いのあるキャラクタ。

2.5次元って言葉はどんどんメジャーになっていくけれど、原作と俳優のあわいを意識して作品に取り込んでいるのは、まだ多くないんじゃないかと思いました。攻めてる~。

でも「他の人の出番の間に裏で衣装を変えた」って台詞や、劇中の演出家からのコメントは好きじゃないです。自分がメタ表現にナイーブなのは知ってたけど、元々原作を好きだった舞台じゃなくてもダメなんだな…知らなかった…

 

Two for the show

大航海時代から1900年までのストーリーで、アメリカ独立戦争前後の米英関係(兄弟になぞらえて語られる)がメインテーマ。

小型船で大艦船に挑んで勝利するなんてドラマティックだなーとか、紅茶を投げ捨てるってどういう展開笑とか思っていたら、どっちも史実でした…。(アルマダ海戦ボストン茶会事件

艦船に見立てたフォーメーションを組むアンサンブルの真ん中にスペイン、対するイギリスは回転する舞台に逆らって進み続ける様子がまるで海流に抗う海賊船みたい。この演出好きでした。

初日、台詞に必死だったのか舞台と一緒に回転して流されてったけど…アンサンブルの人がさりげなく押さえていてくれたけど…。私は千秋楽と同じくらい初日が観たいんですが、理由のひとつに初日の緊張に飲まれそうな廣瀬さんもまた美しいからというのがあります。

冗談めかして独立の意思を口にしたアメリカに、それまで一緒にふざけていたイギリスが急に冷えきった態度で「今なんつった?」と聞き返すシーン。客席まで一気に凍りついた…現役とはこのことか…。それも日を追うごとに掛け合いが洗練されてある程度の型が生まれて、見ている方も複数回目なら「来るぞ来るぞ」と構えていて、やっぱ初日の冷え込みは格別…でした。

 

かっこいい~ってなったシーン

がありすぎて大変なんですが(出番も曲数も多いため)。

さりげない台詞も表情が丁寧でかっこいい…胡椒を食べて「舌にロックを感じるぜ」とか…。ライバルの国に向けて歌うとき、セットに腰掛けて人差し指を振る仕草とかもよかった。

宿敵に投げキスするところとか、アメリカの差し出した手の上に乗って(!)くるっと一周回転するところとか、客席からキャーッと声が上がっているときもありました。

今回はよく劇中に涙があふれてた。めずらしいなーとこっちもうるうるしましたが、自分のパートは抜かりなく歌えたり、カーテンコールではもう涙が引いたりしてるところがほんとにくい笑。

 

物語のクライマックス、男と男の拳の語り合いが始まる流れなのに、しょっぱな相手の顔面に蹴りを入れるイギリスさんが、マジかよ…!という感じで最高でした…。語り合いがない!潰す気しかない!

この乱闘シーンでネクタイが飛び出してしまい、決着がついてから背中を向けて直す様子がすごい好きだったんですが、東京後半には既に飛び出さなくなってた。ネクタイ、安全ピンで留めてもらったのかな…

「栄光と挫折が(中略)俺を形成している!」という台詞は、見ていて涙が出ました。悲しいわけでも切ないわけでもなく、ただ言葉の、感情の、エネルギーが胸に伝わって、エネルギーは胸から目に抜けて涙になった。あの場面に、廣瀬さんがこの役をやったことの意味があった。

そのあと拳を振り上げて、でも殴れなくて、痛ましい叫びをあげているときの首が赤かったな。廣瀬さんって汗をかかないイメージがあって、だからこそあんなに紅潮してるのは鮮明に脳裏に焼き付いた。

公演パンフレットで寿里さんが「(廣瀬さんは)愛情を人に伝わるエネルギーに変えて芝居で出している」という事を言っていて、なんだか感動しました…。それは人によって言葉だったり音楽だったりして、廣瀬さんの場合はお芝居だった、のか。

余談ですが廣瀬さんのサインの横に付いてる猫のイラスト(ニャー)、今年は省略されることもありましたが、あれ寿里さんのアドバイスなんですよね…。とあるサイトの企画でほぼ初めてサインを書くような廣瀬さんに「だいにゃんだから猫を描いたら?」って。あの頃はこんなに共演する未来なんて想像もできなかった。

乱闘シーンの最後に相手を抱きしめるんですが、その抱きしめ方が毎回同じじゃなかったのが印象的でした。相手の頭を抱えるときもあれば、肩に顔を寄せるときもあり。あまり決めすぎずに、その時々の感情で動いてるのかなーと思いました。

ミュージカル薄桜鬼沖田篇の千秋楽、相手を抱きしめるシーンで急に相手と顔を近付けて額を合わせてたのを思い出しました。あれもエモーショナルですごいよかった。

 

( 思い出話が多くなってしまった)

 

 大千秋楽

記録(セルDVD)に残らないかもしれない大千秋楽のこと

大阪最終日、喉のコンディションがいつもと違って、台詞は問題ない(強いて言えばハスキーかな?くらい)んだけど歌になると高音が出づらいようで、アルマダ海戦の曲のサビでイギリスパート(高音)とアンサンブルパート(低音)を入れ替えて歌っていたように聞こえました。音楽に鈍いので違うかも…。

その日だけキーを下げるのは確かに難しそうだけど、アンサンブルとメインでパートを入れ替えるとかそういうのアリなんだ~と驚いたです。

大千秋楽ではアルマダ海戦の、一番音程が高くなる所を歌わずに「(雨が)降り注ぐ!!」って叫んでました。それが超かっこよくてビクッてなりました笑。私の視界で同じくビクッてなってる方が二人いた。

すごいな。声が出ないかもしれないところを見せ場にしてしまってた。

そもそも声を枯らさないようにしましょうという話なのは重々承知してますが、ピンチにこそかっこつける人だ~!というのを久々に見せてもらいました。 

他の曲でも、「(俺なんか)誰も待ってない」という歌詞を、歌わずにかすれた声の呟きに変更していてすごく雰囲気が良かった。二人で歌う曲を一部ソロに変えていたのもありましたが、その一人で歌うきっかけとしてイギリスがアメリカを指さすみたいな振り付けを大千秋楽だけやってて、お兄さんたちデキる男ですねという気持ちになった。

なんかすごいですよね?ああいうの誰が考えるんだろう(素朴な感動)

世界会議中にアメリカが急に生のトマトを投げつけて一時騒然としたあとも、いったんトマトを拾った人がいて、その人が組体操するときは両手が空いてないといけないから他の人がトマトを受け取って…とか自然にやってて、すごいなと思いました。(素朴な感動そのに) 

 

マチネのカーテンコールでは、アメリカ役の磯貝さんが「(廣瀬さんに)生活面でお世話になっている」と話し、その日の朝会ったときに磯貝さんが開口一番「昨日はお酒飲んでないよ!」と廣瀬さんに自己申告してきて、廣瀬さんは「俺、何も聞いてないのに笑」と苦笑していたというエピソードが聞けました。

ソワレでは、磯貝さんが座長の長江さんに「そういうの(劇中歌の歌詞になぞらえた挨拶)よくやるよね~。もっと18歳らしいの見たいな~。」と絡みはじめてざわざわしてたところに、廣瀬さんの一声ですぐ止めて定位置に戻る磯貝さんがおもしろかった。

二人おもしろいな…志村けんのだいじょうぶだぁでやってた芸者コント、二人でやってほしい。

 

カーテンコールが本編からそのまま繋がる形で1回だけなので、大千秋楽もスタンディングオベーションのタイミングが難しいな?と思ってましたが、実際にはキャストのみなさんが並んで最後の一礼をしている間に同時多発的に一斉に立ち上がり、顔を上げたキャストのみなさんが本気でびっくりしてたので、よかったです!立ち上がるのにガタガタ音がしていると思うけど、拍手の音でバレないものだ。

千秋楽おめでとうございました。